2007年12月19日

「秋田の大曲工が21世紀枠を推薦辞退」は高野連の紋切り裁定の被害者

東北地区から選抜高校野球の21世紀枠で選出されていた秋田県立大曲工業高校が推薦を辞退した。
来春の第80回選抜高校野球大会の21世紀枠候補校に東北地区から選出されていた大曲工(秋田)は17日、野球部副部長(35)の不祥事を理由に推薦辞退を日本高野連に申し入れ、受理された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071218-00000002-khk-l05

近年、高校球界での問題がクローズアップされているが、今回の大曲工の問題は別の意味で「度が過ぎている」と感じる。

不祥事といえば生徒を怪我させた行為は褒められたものではないが、今回の辞退で負う「心の傷」のほうが深刻ではないだろうか?

弾みで怪我を負わせてしまった教師は今後の指導にも大きな影響を残すだろう。最悪「副部長辞任」という形になり、今後野球に携わることもないかもしれない。さらに怪我をした生徒も心配だ。この生徒は「授業中に携帯電話を使っていた」という常識外の行動で、推薦辞退の引き金を引いた格好となった。

まだ一年生ということなので、上級生を含む部員からの厳しい目に晒されることが想像される。また、それを助長すると思われるのが「地域の目」だ。甲子園出場の夢が残されていただけに落胆の声も聞こえてくるだろう。

このようなことを考えると、高野連の下した措置は高校野球に携わる関係者を必要以上に萎縮させ、球児たちから活力を奪ったように映る。

今、高校球界は特待生問題や不祥事などの出場辞退で非常にナーバスになっている。しかし、高校野球に「教育」を標榜するのなら、彼らの将来をしっかりと見据えた対応が求められるのではないだろうか。

個人的には、他校の模範となるチームが選ばれる21世紀枠でも「推薦辞退」は受け入れるべきではなかったと思う。それとは別の次元で「両者」に反省を求め、その過程を見守るべきである。それが未来ある裁定ではないだろうか?

大曲工は、秋の県大会で優勝し東北大会で8強入りしたという。今回の事件を忘れろとは言わないが、ぜひ来夏の県大会も優勝して「文句なしの切符」を手にしてもらいたい。


posted by セル at 13:21| スポーツレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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